運営者・小島 基彰の自己紹介



哲学35Lのブログをご覧いただきありがとうございます。ここでは運営者である私、小島 基彰について自己紹介させていただきます。

哲学(35L)


私は1988年群馬県生まれで、小学生の頃に『ソフィーの世界』を読んで以来、哲学の問いに魅せられて哲学書を読み漁りつつ思考に耽るようになり、大学でも哲学を専攻しました。

大学院に行くことも当初考えていましたが、そのような時に耳にしたのが「とある大学の哲学科の学生で大学院に行くことがほぼ決まっている人が、就活中の人達を見下すような発言をしていた」という話です。「俗世間にまみれて大変だねぇ」といった類の発言であったと記憶していますが、哲学はそのような象牙の塔の学問ではないと私は考えており、同じような態度は取りたくないと思いました。

哲学は、大学院に進んで研究するような限られた人達だけのものではなく、本来全ての人に関係するものだと私は考えています。

日本における哲学研究は全般的に、西洋哲学者の書籍や論文の解釈・読解に終始するような研究が多いと思いますが、本来、「人間とは何か?」「世界はどうなっているのか?」「人はどう生きるべきか?」といった哲学の問いは全ての人にとってのっぴきならない問題です。

閉ざされた研究室よりも、多くの人が関わり合い、まさにそこで様々な問題が立ち上がっているような現場でこそ哲学が求められている、そのように私は思います。

このようなことや、その他いろいろと考えた結果、私は大学院に進まず就職をすることにしました。今は人材紹介を行う会社でウェブマーケティングの業務を担っています。

また、2017年3月より一般社団法人足利豎学会での活動に参画しています。足利豎学会は教育に関する活動を行う社団法人です。その教養七科目の一つには哲学を据えており、ここには私の問題意識も強く反映されています。

>>足利豎学会の考える哲学について

ちなみに、私の「基彰」という名は哲学によく符合した名前だと思っています。哲学は物事の基礎を問い求める営みですが、私の名前には「基(もと)を彰(あきら)かにする」という意味が含まれています。もちろん、「哲学者になれ」と名前をつけられたわけではないのですが、結果的に「名は体を表す」の好例になっているように自分では思っています。

私を構成する要素

ここまで哲学にまつわる私の話をしたところで、哲学35Lというサイト名に立ち戻りながら改めて自己紹介します。

「哲学35L」というのは本当は、「哲学35L、将棋20kg、教育4L、ウェブマーケティング1.5kg、医療800g、編集250g、テニス100g、猫80g、ココア7.5g、ジム5g、脳トレ3g、その他少量の15の元素」でサイト名なのですが、あまりに長いので省略しました。

なぜ、このような長い名前にしたかというと、「鋼の錬金術師」が元ネタになります。「鋼の錬金術師」の第1話に、「水35L、炭素20kg、アンモニア4L、石灰1.5kg、リン800g、塩分250g、硝石100g、イオウ80g、フッ素7.5g、鉄5g、ケイ素3g、その他少量の15の元素」というのが人体の構成要素であるという説明があります(第1話は公式サイトでも読めますので、未読の方は是非ご一読ください)。

ここから、「小島 基彰を構成する要素は何だろうか?」と考えてみたところ、「哲学35L、将棋20kg、教育4L、ウェブマーケティング1.5kg、医療800g、編集250g、テニス100g、猫80g、ココア7.5g、ジム5g、脳トレ3g、その他少量の15の元素」という結果となり、それをそのままサイト名にすることにしました。

そのため、本ブログでは私を構成する様々な要素が顔を出します。いわば私自身のポータルサイトです。

本ブログにはあなたが興味を抱く事柄も、全く興味を抱かない事柄も載せられていることでしょう。そのときは、以下の中からカテゴリを選んで、興味のある話題を探していただければと思います。

哲学
将棋
教育
マーケティング
医療


以下では、私の哲学以外の構成要素に関しても紹介します。

将棋(20kg)

将棋はルールを覚えたのは小学3年生の時でしたが、本格的に始めたのは中学生になってからでした。高校の囲碁将棋同好会に混ぜてもらいながら、また、将棋倶楽部24というインターネット将棋内のサークルに入って教えてもらいながら、少しずつ上達していきました。

おかげで高校では栃木県代表になるぐらいの結果を残せました。一番勝ち上がったのは、第18回の高校竜王戦で、その時は決勝トーナメントまで残ることができて何とか全国ベスト16という成績を残すことができました。

大学では将棋部は幽霊部員でしたが、千駄ヶ谷にある日本将棋連盟の道場でアルバイトをしながら将棋に関わってきました。アルバイト中は手合いをつけつつ、休憩時間には将棋を指して、また非番の日も頻繁に将棋を指しに行っていました。

将棋のプロ棋士や女流棋士、奨励会員、アマ強豪など様々な人と将棋を指す機会を得て、棋力でいえば高校時代から飛車香分ぐらいは強くなることができたと思います。

ちなみに、私の得意戦法は振り飛車で、特に四間飛車穴熊を得意としていました。最近は少し戦法の幅を広げようと色々な戦型の将棋を観たり指したりしています。

こうした将棋を通して、私は様々な人達と知り合うことができました。その関係は今も私にとって大切なものとなっています。

>>思い出の一局:天野貴元 元奨励会三段と、とちぎ将棋名人戦決勝(2014年1月5日)にて

教育(4L)


私の所属する足利豎学会の活動目的は教育です。現代の日本の教育において私が特に問題と捉えている事柄は大きく3つあります。

1つ目は、「自分たちの物語」としての歴史認識の喪失です。第二次世界大戦後の日本の歩みは、戦前の日本を「過ち」として否定することから始まりました。この流れは今も続いており、日本史の教育を「自分たちの物語」としてではなく、事実を無機的に並べただけの、何かよそよそしいものとして教えるといった風潮が根強く残っています。

日本人が「大きな物語=歴史」を見失うということは、自分の人生という「小さな物語」に影を落とします。「小さな物語」は「大きな物語」の中で描かれるものだからです。

事実に則ることは大切です。安易なプロパガンダやイデオロギーに歴史を利用されることがこれまでに生んできた悲劇に目を向けることも大切です。

しかし、歴史は単なる暗記科目ではありません。歴史を学ぶ意義についてはいくつか考えられますが、「自分や自分の生きる社会のルーツを知る」ことと、「未来を映し出すための鏡である」ことの2点は特に重要です。

歴史を「自分たちの物語」として消化できて初めて、社会の中に自分の根を張ることができ、目指していく社会像も描くことができるのだといえます。

2つ目は、教育が生み出す人材と社会のニーズとの乖離です。日本でいわゆる標準とされる教育は、小学6年―中学3年―高校3年―大学2~6年と合計14~18年間に及びますが、その多くは未だに詰め込み型の教育が中心となっています。

外山 滋比古氏の『思考の整理学』の中で、「グライダー人間」と「飛行機人間」という表現が出てきます。グライダー人間は、指導者に引かれることで上手に飛ぶことができるものの、自分で飛び上がることはできません。現代の詰め込み型の教育によって出来上がるのはこのグライダー人間になります。

グライダー人間がほとんどの中で、勝手に飛び上がる飛行機人間は危なっかしいので、グライダー人間になるよう指導されます。そうしてグライダー人間ばかりになった学生がいざ社会に出ると、自分で考えて行動する飛行機人間になるよう言われます。

実際の事情はグライダーか飛行機かで完全に分けられるほど単純ではないでしょうが、長年かけて学生が受ける教育と、社会が求める人材のニーズとの間には少なからず乖離があることは確かです。

3つ目は、学問における細分化・専門化と、学際的な社会問題との乖離です。これは日本に限った話ではないですが、19世紀以降、学問は急速に専門分化の方向に進み、それぞれの分野で知見を深めていきました。

これは学問の進歩とも言えなくもないですが、学問が細かく枝分かれしそれぞれ独立性を帯びていった結果、それぞれの領域を超えた営みは難しくなっていきました。前提としている知識、方法論、用語などが異なるためです。

まるで、元々同じ言葉を話していた民族が各地に分散して独自の言葉を話すようになったことで、お互いに意思疎通ができなくなるかのようです。

一方で、現代の世界における社会問題は、様々な要素が絡み合い存在しています。一面から捉えるだけではその全体像を把握することも、適切な対処法を講じることができません。各学問分野を横断して、貧困、差別、環境問題、民族・宗教間紛争、人口問題など様々な世界的な諸問題に対処するための新たな取り組みが必要になっているといえます。

以上の3つの問題は、私にとってはどれものっぴきならない問題であり、これから特に力を入れて取り組みたいと思っています。

ウェブマーケティング(1.5kg)


私が社会人になってからほとんどの期間を費やしている仕事がウェブマーケティングです。2013年3月からなのでもう6年以上になります。広告予算管理、新規企画立案・実施、サイト分析・改善、ページ制作、記事作成など業務は多岐にわたりますが、注力しているのは無料集客系の施策、特にSEOです。

SEOはSearch Engine Optimization、つまりGoogleやYahoo!などの検索エンジンを通じた集客の改善、最適化のことを指します。検索エンジンで日本でよく使われるのはYahoo!とGoogleですが、Yahoo!は2011年からGoogleの検索技術を利用しているため、必然的にGoogleの検索エンジンが対策の中心となります。

検索エンジンから集客を増やすには、①よく検索されるキーワード(でビジネス上関連性の高いもの)を特定し、②その検索キーワードでの担当サイトの順位を上げ、③より多くの人にクリックしてもらうことが必要です。

それではGoogleは何をもって各キーワードでの検索順位を決めているのでしょうか?

Googleが目指していることは実はシンプルで、一言でいえば「ユーザーが本当に必要とする良いコンテンツを提供すること」です。Googleは常にこれに向けた改善に取り組んでいます(検索エンジンをユーザーにより使ってもらうようになることはGoogleの重要な収益源にもなります)。

つまり、SEOにおいて特に重要となるのは、ユーザーにとって有益な、質の高いコンテンツを提供することになります。Googleがコンテンツ自体の解析能力を今後飛躍的に改善させていくと予想されるため、コンテンツの質はこれからますます重要性を帯びてきます。

これは上手く活用すれば、「良いコンテンツが社会により広まるような仕組み」を創っていくことにも繋げられます。

ただし、それには戦略が必要です。ユーザーのニーズ、ビジネス上のニーズ、社会のニーズ、その全てを満たさなければ、コンテンツ施策は本当に成功することはあり得ません。ウェブマーケティングやSEOに取り組む会社は多いですが、WELQ問題に代表されるように、ビジネス上のニーズに偏った取り組みになっていることもしばしば見かけます。


こうした問題意識をもつと、今後のウェブマーケティング領域において特に必要とされるのは、コンテンツストラテジーではないかと私は考えます。

Kristina Halvorson, Melissa Rachによる"Content Strategy for the Web(Voices That Matter)"では、コンテンツストラテジーは、「ビジネス(やプロジェクト)の目標を達成しつつユーザーのニーズを満たすために、コンテンツをどのように活用すると良いかを決めるもの」と説明されています(参照箇所)。

コンテンツストラテジーを活用することで、ユーザー・ビジネス・社会のニーズを同時に満たし、「良いコンテンツが社会により広まるような仕組み」を創っていくことがウェブマーケティング領域での私の長期的な目標です。

医療(800g)

私は医療人ではありませんが、それでも「医療」は私にとっては身近なテーマであり続けています。

大学で哲学を専攻していた時、私は生命倫理学ないし医療倫理学に興味を抱きました。哲学の問いを社会との関連で考えようとするとき、まず出てくるのが医療現場でした。人間とは何か、命はどう扱うべきかといった問いは、中絶やクローン技術、脳死移植といった問題と密接に関わっています。

現在、医療系職種を対象とした仕事をしていることも医療のテーマを考えさせるきっかけになっています。医療費の増加が国家単位で問題視される中で、医療現場に様々なしわ寄せが来ていることも日々仕事をする中で感じています。

加えて、自分にとって身近な人の中にも医療関係者がいるため、医療を取り巻く様々な問題は個人的に他人事ではない問題として捉えています。

編集(250g)

私の業務の一つに編集があります。文章は自らも書きますが、編集はまた違った難しさと面白さがあります。

特にやりがいを感じるのは、磨かれていないダイヤモンドの原石のような文章を目にしたときです。ユニークな着眼点・発想、確かな経験に裏打ちされた話など、粗削りの文章の中に「これは広めたい、読んでもらいたい」と思える箇所があったとき、「どうすればその価値を最大化できるか」と頭をフル回転させます。

何としても伝えたい最重要のメッセージを、読者を想像しながらより効果的な伝え方を考えて、著者と一緒に作っていく…この過程を味わえるのは編集の醍醐味と思っています。

テニス(100g)

ややこしくなるので普段、「テニスは大学から始めた」と説明していますが、実際のところ中学1年生でテニス部に入っていました。ただ、先輩はおらず、活動は数えるほどで、しかも普段駐車場のところをコートに仕立ててやっていただけで実質「テニスをやっていた」とは言えないのでカウントしないことにしています。

大学ではサークル、卒業後も個人でテニスを続けています。単純なラリー(打ち合い)はもちろん、試合の駆け引きもひっくるめて、テニスはやはり面白いと思っています。

同様のラケット競技であるスカッシュやパデル、卓球なども好んで時折やっています。

猫(80g)


猫好きか犬好きかと聞かれたら、迷わず猫を選びます(犬も好きではありますが)。猫は飼ったことはありませんが、実家にいたころはよく野良猫が遊びにきて、物置にいつの間にか親子連れで猫が住みついたりしたこともあったので名前をつけて可愛がっていました。

哲学者や文人は猫好きが多いような気もしますが、そういえばソクラテスは「神にかけて」と言う代わりに「犬にかけて」と言っていたので気のせいかもしれません。

なかなか猫は飼えないので都内では猫カフェなどに行ったりしています。猫が邪魔するオフィス(会社で猫を飼っている)があると聞いて羨望の眼差しを向けたりします。

猫にやさしい社会、ネコロジーを大切にしています。


ココア(7.5g)


基本的に甘いものが好きなのですが特にココアは好んで飲みます。運動直後にもココアを飲むのでよく引かれています。ココアにハチミツを入れると美味しいと言うと更に引かれます。

ジム(5g)

大学卒業後は意識的に運動するようにしていて、ジムにも通っています。特にトレーナーに教えてもらっているわけでもなく完全に我流ですが、なるべく全身を使うようにしています。好きな時に行ける24時間ジムは便利ですね。

脳トレ(3g)

将棋も脳トレの要素はありますが、それ以外でも脳トレは全般的に好きです。論理パズルは高校・大学ではまっていました。最近は「Brain Wars」という脳トレ対戦のアプリもやっています。

その他少量の15の元素

他にもいろいろとやっています。お茶のお稽古は始めてから三年ほど経ちますでしょうか。なかなか普段の生活にまで茶道の精神を浸透させるのは難しいものです。

あとは人狼を少々。スポーツでは他にスキー、ボルダリングもかじる程度ですがやっています。





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